ドライアイの治療について

ドライアイの治療については、眼科を訪ねれば軽いものなら点眼薬を処方してくれると記述しましたが、
では、その点眼薬にはどのような種類があるのでしょうか？

《ドライアイ点眼薬の治療》
　①人工涙液：水分の補給を目的とした点眼薬で、生理食塩水をベースとして調合されているもの。

　②ヒアルロン製剤：ヒアルロン酸には保湿効果があり、角結膜上皮の創傷治癒の促進効果もあります。
　　粘調性があり、人工涙液よりも長く眼表面に留まります。

　③角膜保護薬：コンドロイチン硫酸やグルタチオン、ビタミンＢ１２などを主成分とする点眼薬です。
　　 乾燥感など自覚症状の軽減に効果的です。

　④自己血清点眼：血清中には涙液中に含まれるアルブミン、成長因子などのたんぱく質が多く含まれていま
      す。水分の補給とともにこれらの成分を補給することで、角膜上皮障害の治療に非常に効果的です。

《点眼以外の処置》
　①涙点プラグ：眼と鼻をつなぐ涙点に細いプラグを差し込むことで、鼻に抜ける涙液の量を減らし、眼表面に
 　　涙液をためる治療法です。

　②保湿眼鏡：眼鏡により眼表面からの涙液の蒸発を抑制します。サイドパネルをつけ、水分を含んだ
　　 スポンジを眼鏡枠に取り付けることで効果は増します。

　③環境の整備：室内の湿度、エアコンに注意する。そしてコンピューター作業・TVでは視線をやや下に
　　上から見下ろすことでドライアイが改善します。

ドライアイの症状と対策